毎日の食事管理がしんどい・・・糖尿病でもナッシュって使えるの?
糖尿病と診断されて、食事管理に不安を感じていませんか?毎日の食事づくりが負担になり、外食も制限されて、食事が楽しめなくなってしまったと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は糖尿病だからと言って食べてはいけないものはありません。糖尿病の食事療法について正しく知れば、外食も間食も可能ですし、食事を楽しむことはできます!
ただそのために日々の食事管理は大切です。とはいえ自炊が苦手だったり忙しかったりとなかなか毎日の食事療法を気にして食事を用意するのは大変ですよね。
そんな悩みを解決するのが、この記事です。
結論として、糖尿病や糖尿病予備軍といわれている方もナッシュ(nosh)を利用することはできます!
この記事では、糖尿病の方でも安心して利用できる宅配食「ナッシュ」について、詳しく解説しています。
病院で現在も働いており日々栄養指導を行っている管理栄養士の筆者が、糖尿病の食事療法の基本や適したメニューの選び方、血糖値を安定させる食品、避けるべき食品などを具体的に紹介しています。
さらに、ナッシュの料金やコストパフォーマンスについても詳しく解説しているので、経済的な面からも検討することができます。この記事を読めば、糖尿病の方でもナッシュを利用して美味しく、安全に、そして手軽に食事管理ができるようになります。
糖尿病と向き合いながら、毎日の食事を楽しむ方法を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
※糖尿病でお薬を飲んでいる方、インスリンを利用されている方は、必ずかかりつけの医師や管理栄養士に相談してください。
糖尿病の食事療法に不安を感じている方
毎日の食事づくりに負担を感じている方
糖尿病でも安全に利用できる宅配食サービスを探している方
ナッシュを使った糖尿病の食事療法
糖尿病の食事療法へのナッシュの活用方法について、以下の点から詳しく見ていきましょう。
① 自分に合ったエネルギー摂取量
糖尿病の食事療法で最も大切なのは、自分に合ったエネルギー摂取量を知ることです。
適切なエネルギー摂取量は、年齢、性別、身長、体重、活動量によって異なります。
一般的に、標準体重(kg)×身体活動量(25〜35kcal)で計算しますが、現在の年齢や体重、活動量を考慮するなど個人差が大きいため、かかりつけの医師や管理栄養士と相談して決めるのがよいでしょう。
ナッシュのメニューは、1食あたりおかずのみで300〜500kcal前後に設定されているものが多いので、1日の摂取エネルギーに合わせて選ぶことができます。
エネルギー摂取量を守ることで、血糖値の安定や体重管理にもつながりますよ。
② 主食+主菜+副菜のそろった食事
バランスの良い食事は、糖尿病の管理に欠かせません。
よくやりがちな、おにぎりのみやパンのみ、麺類のみなどの炭水化物だけの食事は血糖値を急激に上昇させ、糖尿病の悪化を招いてしまいます。
毎食、主食(炭水化物)、主菜(たんぱく質)、副菜(ビタミン・ミネラル)をバランスよく組み合わせることが重要です。
ナッシュならメニューを選ぶだけで主菜と副菜がそろっているので、主食を足すだけで簡単にバランスの取れた食事ができます。
バランスの良い食事を続けることで、栄養素の偏りを防ぎ、血糖値が安定します。
③ 毎食同じ糖質量とエネルギー
糖尿病の方にとって、血糖値の急激な変動を避けることは非常に重要です。
実は糖尿病において、食事での糖質制限は推奨されていません。(間食からの余分な糖質は制限したほうが良いです)
血糖値を上げるのは「糖質」ですが、減らせば減らすほど良いわけではなく、1日に必要なエネルギー摂取量の半分程度は糖質から取った方が長い目で見たときの健康は良好との研究結果が出ています。
毎食、同じくらいの糖質量とエネルギー量を摂取することで、血糖値を安定させることができます。
ナッシュのメニューは、糖質量が30g以下に抑えられており、エネルギー量も300〜500kcal程度と比較的安定しています。
ここに、自分の必要エネルギー量に合わせて毎食、同じ量(同じ糖質量)の主食を合わせることで毎食の血糖値の変動を同じようにすることでき、血糖コントロールが安定します。
このように、毎食の糖質量とエネルギー量を意識することで、血糖値の変動を最小限に抑えることができます。
④ 合併症予防のための減塩
糖尿病の方は、高血圧や腎臓病などの合併症のリスクが高くなります。
これらの合併症を予防するためには、減塩が非常に重要です。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、1日の食塩摂取量の目標値を男性7.5g未満、女性6.5g未満としています。
ナッシュのメニューは、1食あたりの塩分量が2.5g以下に抑えられているので、1日3食でも7.5g以下に収まります。
このように、自炊で行おうとすると難しい減塩も、どのメニューを選んでも自然と減塩できるのがナッシュの特徴です。
⑤ 間食は200Kcal以下を目標に
糖尿病の方にとって、間食の管理は重要です。
間食は1回200kcal以下を目安にし、1日の総エネルギー量に含めて計算することが大切です。
おすすめの間食はヨーグルトや生フルーツなどですが、どうしてもスイーツが食べたいときもありますよね。
ナッシュには、低糖質のスイーツメニューもあります。
例えば、「チョコレートドーナツ」は1個155Kcalで糖質13.4gと間食として適しています。
ただし、日中にちょこちょこ食べをしてしまうと血糖値がその都度変動してしまうので、できれば15時程度までの日中の早い時間帯に1日1回など、時間と回数を決めて食べるようにしましょう。
主食代わりにすることは過度な糖質制限を招くため推奨しませんが、間食としてはナッシュの低糖質パンも良いでしょう。夕方などにどうしてもおなかが減ってしまい市販の菓子パンなどを食べてしまうという方の間食におすすめです。
適切な間食は、血糖値の急激な変動を防ぎ、食事の満足感を高めることができます。
糖尿病で食べて良い食品・悪い食品
糖尿病の方が食べて良い食品と悪い食品について、以下の点から詳しく見ていきましょう。
① 血糖値を安定させる食品
糖尿病の方にとって、血糖値を安定させる食品を知ることは非常に重要です。
血糖値の急激な上昇を抑える食品は、主に食物繊維が豊富な野菜や、良質なタンパク質を含む食品です。
例えば、以下のような食品がおすすめです:
- 緑黄色野菜(ブロッコリー、ほうれん草など)
- きのこ類(しいたけ、えのきなど)
- 海藻類(わかめ、ひじきなど)
- 大豆製品(豆腐、納豆など)
- 魚(サバ、サーモンなど)
これらの食品は、ナッシュのメニューにも多く取り入れられています。
例えば、「シェフこだわり!和のお豆腐ハンバーグ」には、大豆由来の良質なタンパク質とひじきなどの食物繊維が豊富な食品が含まれています。
このような食品を積極的に取り入れることで、血糖値の急激な上昇を抑え、安定した血糖コントロールにつながります。
② 高血糖になりやすい食品
糖尿病の方が注意すべき食品もあります。
高血糖になりやすい食品は、主に砂糖の多い食品や、精製された炭水化物です。
以下のような食品は、摂取量に注意が必要です。
- 砂糖が入った清涼飲料水
- 砂糖を多く含む料理や菓子類
- アルコール(特に糖質の多いチューハイなど)
- 白米、白パン
- 甘い果物(バナナ、ぶどうなど)
これらの食品は、血糖値を急激に上昇させる可能性があります。
特に砂糖を含む飲み物を水やお茶代わりに飲むことは血糖値を乱します。
栄養指導を行っている患者さんも、ジュースをやめるだけでHbA1c値がかなり改善する方が多くいます。
コーラなどの炭酸飲料以外にも、スポーツドリンク、砂糖入りのコーヒー飲料、砂糖入りのお酢などにも注意して、水分摂取は水やお茶などノンカロリーのものを選びましょう。
ナッシュのメニューでは、糖質が控えられているため、調味料に砂糖がたっぷりの甘辛い味付けなどがなく、食事からの余分な砂糖を控えることができます。
白米や白パンはそれだけで食べると血糖値を上げやすい食品であるため、玄米や麦などの雑穀入りの食物繊維を多く含むご飯やパンを選ぶとよいでしょう。
これらの食品は絶対に食べてはいけないものではありませんが、量や頻度を調整しながら、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。
糖尿病の方のナッシュメニューの選び方
糖尿病の方がナッシュのメニューを選ぶ際のポイントについて、以下の点から詳しく見ていきましょう。
① ナッシュの糖質量とカロリーを確認する
糖尿病の方がナッシュのメニューを選ぶ際、最も重要なのは糖質量とカロリーの確認です。
ナッシュの全メニューは糖質30g以下、カロリーは300〜500kcal程度に設定されていますが、個人の必要量に合わせて選ぶことが大切です。
例えば、定番の「チリハンバーグステーキ」は糖質17.9g、429kcalです。
一方、「筍たっぷりチンジャオロース」は糖質11.4g、274kcalとなっています。
自分の1日の目標糖質量とカロリーに合わせて、これらの数値を確認しながら選んでいきましょう。
ナッシュのウェブサイトやアプリでは、各メニューの詳細な栄養成分が表示されているので、簡単に確認することができます。
② 牛豚よりも鶏魚大豆製品のメインを多めに
糖尿病の方は、タンパク質の選び方にも注意が必要です。
牛肉や豚肉よりも、鶏肉、魚、大豆製品をメインにしたメニューを選ぶことをおすすめします。
これらの食品は、良質なタンパク質を含みながら、飽和脂肪酸が少ないのが特徴です。
例えば、ナッシュの「鮭のマッシュポテトアヒージョ」や「大豆ミートのビビンバ」などがおすすめです。
鮭には良質なタンパク質とDHAやEPAなどの健康に良い脂肪酸が含まれています。
大豆は植物性タンパク質が豊富で、コレステロールも含まれていません。
これらの食品を中心に選ぶことで、血糖値の安定だけでなく、心臓病のリスク低下にもつながります。
③ 食物繊維を多く含むメニューを選ぶ
食物繊維は、糖尿病の方にとって非常に重要な栄養素です。
食物繊維は糖質の吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。
ナッシュのメニューの中でも、特に食物繊維が豊富なものを選ぶと良いでしょう。
例えば、「緑黄色野菜の生姜みぞれ和え」は、様々な野菜が使われており、食物繊維が豊富です。
ここに、食物繊維の豊富な主食を足すことで食物繊維摂取量を増やすことができます。
食物繊維は1日20〜25g程度摂取することが推奨されていますが、ナッシュのメニューを活用することで、無理なく目標量に近づけることができますね。
④ アプリを利用して栄養バランスをチェック
今は便利なアプリを活用することで、より効果的に食事管理ができます。
「あすけん」では、noshのメニューが登録されており、選んだメニューの栄養バランスを簡単にチェックできるだけでなく、1日や1週間単位での栄養摂取状況も確認できます。
例えば、1日の総カロリー、糖質量、タンパク質量、脂質量などが一目で分かるようになっています。
また、不足しがちな栄養素があれば、それを補うメニューを提案してくれる機能もあります。
このアプリを活用することで、バランスの取れた食事を継続的に実践しやすくなります。
特に糖尿病の方は、日々の食事管理が重要なので、このようなツールを上手に使いこなすことをおすすめします。
⑤ 間食にナッシュの低糖質スイーツ
糖尿病の方にとって、間食の選び方も重要です。
ナッシュには低糖質のスイーツメニューがあり、これらを上手に活用することで、安全に間食を楽しむことができます。
例えば、「チーズケーキバー」は糖質12.4g、177kcalと、通常のケーキに比べて糖質とカロリーが大幅に抑えられています。
また、「プロテインバーチョコレート」は糖質6.7g、カロリー150Kcalとなっており、血糖値の上昇を抑えながらタンパク質を補給できる優れた間食オプションです。
これらの低糖質スイーツを選ぶことで、血糖値の急激な上昇を避けつつ、甘いものへの欲求も満たすことができます。
ただし、間食の量や頻度は個人の状態によって異なるので、医師や管理栄養士と相談しながら決めていくことが大切です。
適切な間食は、次の食事までの空腹感を和らげ、過食を防ぐ効果もあります。
ナッシュの料金とコストパフォーマンス
ナッシュの料金とコストパフォーマンスについて、以下の点から詳しく見ていきましょう。
① ナッシュの配送と注文の仕方
ナッシュの利用を始めるには、まず注文方法を知ることが大切です。
ナッシュの注文は、公式ウェブサイトやスマートフォンアプリから簡単に行うことができます。
注文の流れは以下のとおりです:
- ナッシュの公式サイトにアクセスまたはアプリをダウンロード
- 会員登録を行う(無料)
- メニューを選択(1食単位で選べる)
- 配送日時を指定
- 支払い方法を選択し、注文を確定
配送は、全国どこでも可能で、指定した日時に冷凍状態で届きます。
注文から最短で2日後には商品が届くので、急な予定変更にも対応しやすいのが特徴です。
また、定期便を利用すれば、毎回の注文の手間を省くこともできます。
② ナッシュの価格と1か月の料金
ナッシュの価格設定は、多くの人にとって利用しやすいものとなっています。
ナッシュの1食あたりの価格は、通常500円〜800円程度で、1ヶ月の料金は利用頻度によって変わります。
例えば、1日1食を30日間利用する場合:
- 最低価格:500円 × 30日 = 15,000円
- 最高価格:800円 × 30日 = 24,000円
1日3食を30日間利用する場合:
- 最低価格:500円 × 3食 × 30日 = 45,000円
- 最高価格:800円 × 3食 × 30日 = 72,000円
これらの価格は、栄養バランスの取れた食事を手軽に摂取できることを考えると、比較的リーズナブルと言えるでしょう。
特に、糖尿病の方にとっては、適切な食事管理にかかる手間や時間、そして医療費の削減効果も考慮すると、コストパフォーマンスは高いと言えます。
③ 定期購入プランと割引情報
ナッシュをより経済的に利用するには、定期購入プランや各種割引を活用することがおすすめです。
定期購入プランを利用すると、通常価格から5〜10%程度の割引が適用されます。
例えば、月に20食の定期購入を行うと、1食あたり約40円の割引が適用されます。
これは1ヶ月あたり800円の節約になります。
また、ナッシュでは以下のような割引サービスも提供しています:
- 初回限定割引:初めての注文時に使える割引クーポン
- 紹介割引:友人を紹介すると双方に割引が適用される
- セール:季節ごとに行われる特別セール
これらの割引を上手に活用することで、より経済的にナッシュを利用することができます。
ただし、割引を優先するあまり必要以上に注文量を増やしてしまわないよう、自分の適切な食事量を守ることが大切です。
料金や口コミなどより詳しく知りたい方はコチラの記事を確認してください。
まとめ|糖尿病患者も安心して利用できるナッシュの宅食サービス
項目 | 内容 |
---|---|
糖質制限 | 全メニュー30g以下 |
塩分制限 | 全メニュー2.5g以下 |
おすすめ食材 | 玄米、魚、大豆製品、野菜、きのこ類 |
注意点 | 個人の状態に合わせて医師に相談が必要 |
メリット | 栄養バランス管理が容易、低糖質デザートあり |
ナッシュは糖尿病患者の方々にも配慮された宅食サービスです。糖質30g以下、塩分2.5g以下に調整されたメニューは、糖尿病の食事療法を行いやすい内容となっています。
また、糖尿病患者における食事療法用宅配食品の有用性に関する研究でも、宅配食品の効果が示されています。ただし、個人の状態に合わせて利用することが重要です。
ナッシュの公式FAQでも糖尿病患者への配慮が明記されています。栄養バランスの管理が容易で、低糖質デザートも楽しめるナッシュは、糖尿病患者の方々の食生活をサポートする強い味方となるでしょう。
Citations:
[1] https://nosh.jp
[2] https://leemea.com/nosh-diabetes/
[3] https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo1958/46/6/46_6_429/_pdf/-char/ja
[4] https://online.tipness.co.jp/magazine/nosh/
[5] https://www.kajitsunyc.com/nosh-diabetes/
[6] https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo1958/46/6/46_6_429/_article/-char/ja/
[7] https://www.iid.co.jp/contents-meals/nosh/
[8] https://nosh.jp/faq/answer/59